アーユルヴェーダとは、5千年の歴史を持つインド伝統医学。
Ayurveda はサンスクリット語です。Ayus(生命、寿命)、Veda(知識、科学)という言葉からなり、“生命の科学”または、“生きる為の智慧”ともよばれています。
その言葉どおり、アーユルヴェーダは、単に病気を治すための医学ではなく、若返り法や1日の過ごし方まで、健康な人をより健康にするための方法など数多くの方法が残され現在でも実践されています。
その言葉どおりアーユルヴェーダは、病気の治療から若返りの方法まで
以下の8部門に分けられます。
アーユルヴェーダでは、病気治療などは、アーユルヴェーダ医師のもとで行われます。
まず、アーユルヴェーダ医師による診察で脈診・視診・問診などが行われ、その人に必要な施術(マッサージなど各種療法)や期間が決められます。施術を行うのは、看護師や専門の技術者です。
1977年にWHO(世界保健機構)が、21世紀に向けての健康増進策として、アーユルヴェーダや中国医学などの伝統医学を見直したことで、ドイツ、フランス、イギリスなどのヨーロッパ諸国やアメリカ、オーストラリアなどでも取り入れられ、盛んに行われるようになりました。
アーユルヴェーダには、独自の体系だった理論があります。
それによると、地球上のすべてのものは5つの要素(空・風・火・水・土)から出来ていると考えられています。
つまり、人間の体を動かして(機能させて)いるのもこの5つの要素ですが、人では、よび方が異なり、トリ・ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)として表現されます。
身体の中にはこの3つのエネルギーが働いているということです。
言い換えると、この3つのエネルギーが身体を動かしている(機能させている)ということです。
この3つのエネルギーは、常に変化します。
このドーシャ(エネルギー)のバランスは、人によって違います。
生まれながらに持つこのドーシャのバランスで、その方の身体的・精神的特徴(体質)が決まります。
プラクリティ(体質)とは、身体の中にあるこの3つのドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)の割合で決まります。つまりどのドーシャを多く持っているかによって、その人の身体的・精神的特徴などが決まります。
逆に言えば、その人の身体的・精神的特徴から、どのドーシャを多く持っているのか(どの体質か)を判断できるのです。
<体質>
痩せ型、背は高いまたは低い、乾燥肌、乾燥した髪、便秘がち、眠りが浅い、想像力豊か、流行に敏感、
おしゃべり好き
中肉中背、スタイルが良い、やわらかな皮膚、細い髪、若白髪、下痢しがち、よく眠れる、理論的な思考、
情熱的、リーダーシップをとる
骨太、ふっくらとした体つき、しっとりとした肌、しっとり艶やかな肌、快便、眠るのが好き、寛大、穏やか、
献身的、ゆったりとした口調
体の中をかけめぐっているエネルギーは、様々な要因で流れが悪くなります。
それによってそのエネルギーが蓄積し、様々な症状をおこします。
以上の症状をそのまま放っておくと悪化したエネルギーがさらに滞り、いずれ病気になると考えられています。これらの症状をおこさないためにもこれらのエネルギーが良い状態で保たれていることが大切です。
ドーシャの増える理由
☆時間による影響
カパの時間:
6時〜10時 消化は弱い。起床はだるい。(食事は軽めに!)
18時〜22時 エネルギー低下。早く簡単に就寝できる。(遅い時間の食事は寝つきを悪くする)
ピッタの時間:
10時〜14時 代謝活発。消化力抜群。(充実した食事を取る)
22時〜 2時 新陳代謝が活発。
ヴァータの時間:
14時〜18時 活動の時間。消化力は鈍る。疲れが出やすい。
2時〜 6時 瞑想の時間。この時間の起床は、穏やかさと調和のエネルギーが体を満たす。
☆季節の影響
| ヴァータ | ピッタ | カパ | |
| 3月 | 鎮静 | 鎮静 | 症状 |
| 4月 | 鎮静 | 鎮静 | 症状 |
| 5月 | 鎮静 | ↑ | 症状 |
| 6月 | ↑梅雨 | ↑ | 鎮静 |
| 7月 | ↑/鎮静 | ↑ | 鎮静 |
| 8月 | ↑/鎮静 | ↑ | 鎮静 |
| 9月 | ↑台風 | 症状 | 鎮静 |
| 10月 | ↑ | 症状 | 鎮静 |
| 11月 | ↑ | 症状 | 鎮静 |
| 12月 | 症状 | 鎮静 | ↑ |
| 1月 | 症状 | 鎮静 | ↑ |
| 2月 | 症状 | 鎮静 | ↑ |
☆年齢の影響
例)カパ:若年期(0歳〜20歳)ピッタ:壮年期(20〜50歳)ヴァータ:老年期(50歳以上)
※但し、これはあくまでも仮定であり、きっちりこのように決められるものではありません。
☆生活の影響
食事、仕事、睡眠、住環境など様々な影響を受ける
ヴァータ体質の人はヴァータのエネルギーを崩しやすいため、特に心がけましょう。
また、ヴァータのエネルギーが悪化した症状のある人は以下の生活を心がけましょう。
カパ体質の人はカパのエネルギーを崩しやすいため、特に心がけましょう。
また、カパのエネルギーが悪化した症状のある人は以下の生活を心がけましょう。
アーユルヴェーダ治療の特徴は、よくオイルを使用することです。
アーユルヴェーダのマッサージは世界中のあらゆる種類のマッサージの根源であり、非常に特徴的なマッサージです。
マッサージは、治療の為にも、健康増進のためにも行われます。
アーユルヴェーダマッサージといえば、たくさんのオイルを使い、2人以上の複数人でマッサージを行う、アビャンガが有名です。(アビャンガとは、『油を塗る』という意味)オイルの効果をガルシャナ(こする=軽擦法)により患者の体に浸透させ、過剰になったエネルギーを1箇所に集め、その後、発汗法やパンチャカルマ(排泄法)により体の外に排泄させます。
他にも、ヴィマルダナ(揉んだり、叩いたり)などリラクゼーションを目的とした手技もあります。
アーユルヴェーダでは、体を動かす3つのエネルギー(ヴァータ、ピッタ、カパ)が体のあらゆる部分で活動しており、それらのエネルギーが乱れると、自分の主座(エネルギーの部屋?‘主座’の説明が必要かも)で病気が起こるとされています。
ヴァータ: 神経組織、循環器、脳、肺、胃 (主座は、大腸)
ピッタ: 肝臓、心臓、目、皮膚 (主座は、小腸)
カ パ: 胃、口、頭、関節 (主座は、 胸)
※ 例)ヴァータのエネルギーが過剰になると、大腸に影響が現れガスが溜まったり、便秘などの症状が現れます。
アーユルヴェーダの発祥の地であるインドやスリランカでは、西洋医学とは別に、アーユルヴェーダ病院でアーユルヴェーダドクターによる病気の治療が行われていたり、民間療法として、コミュニケーションや、皮膚の抵抗力を高める目的で、赤ちゃんの頃から家庭の中でもマッサージが行われています。
アーユルヴェーダマッサージは、血液やリンパの流れを促すだけでなく、全身に流れるエネルギー(気)の流れを良くするマッサージです。単なる「癒し」や「痛みの緩和」だけでなく、健康な体を維持させているのです。